「最初の晩餐」という映画を見ました。
故人の通夜の席に、故人と家族の記憶がこめられた料理が次々と出て来て…というあらすじです。
曖昧でスッキリいかなくて、何にもカチッとはまらない「家族」というものが、
最後までハッキリかっちりとせず、表現されていて印象的でした。
子は親の、どんなに理不尽なことでも必死に理解しようと、受け止めようとする
その過程が生んだねじれは、見ていて、とても切ない。
大人が自信を美化し過ぎている部分もあるなと感じました。
淡々と、重みのある映画でした。
ご飯にまつわる日々の記憶という着眼点も好きですね。
あ、逆か。
食事は、人と日々の記憶を持っている。
なんでもないような日々の食事も、その日あったことと合わせて記録していくと、思い出になっていくのかな、
毎日のご飯を大事にしようかな、そんな気持ちになりました。
監督は、お通夜、告別式を終えて、また、家族が始まるという意味で「最初の」という表現にしているそうです。
「最初の晩餐」 公式サイト:http://saishonobansan.com/