コミュニティナース 今日のひとこと

Cancer X summit 2019のこと (2)メモ公開

学会のような行き来できる雰囲気を想像していたので、席がみっしり詰まった感じにちょっとタジタジでしたが…。。
司会の方が、お隣の方と自己紹介したり気づきを話し合うことが勧めてくれたり、堅苦しさはほとんどなく真剣ながらも朗らかなセッションでした。

進行はカテゴリー別のトークセッション
「社会」、「情報➀・➁」、「若者」、「コミュニティ」、「働く」そして「Cancer X JAM」というテーマごとの分科会。情報、働く、暮らしの3つでした。
(今後も分科会プロジェクトは増えていく可能性がありそうなムードでした。どうやって参加していくんだろうな)

メモ no.1-2前半:社会

メモ no.2後半-no.5前半:情報➀ (基礎知識、研究・治験、先端医療、次世代がん医療)


[社会]
ここで印象的だったのは、問いかけにも用いられているフレーズ「動揺」、そして「がんを中心にしない」という言葉。ひとりで大きなショックを抱えるのと、一緒に抱えられる人がいるのでは動揺の度合いが違う、という言葉が印象的でした。
わたしたちの暮らしの保健室でも、キーワードとしている「ネガティブ・ケイパビリティ」にも通じているな、と。
(※ ネガティブ・ケイパビリティ:ざっくり言うと「答えがすぐに出ない不確定な状況に耐える力」で、話を聴く側にも大事な力です。)
とはいえ、いつでも聞く側が準備できているわけではない暮らしの中では難しいこともあるなあ、と同時に感じました。そうなると、支える人の心のサポートも、とても大事になる。
「自分にできること」を考えるのは前提としてとても大事!
そのうえでが、「誰が主語?、誰のため?何のため?」という根っこの発想も忘れずにいたい、と改めて思いました。

メモno.2- no.6:情報➁ (予防・検診、遺伝・ゲノム、緩和ケア、政策、患者会)

[情報]
ここからは各スピーカーの熱い情報が目白押し。
データやエビデンスといった外因と、コミュニティや患者さんの不安という内因という対比が印象的。
予防(検診)を普及啓発するために、ソーシャルマーケティングや環境的アプローチが注目されているのは現代風。
行動と成果が主役ともいえる「一律にコントロール/指導する視点」から「自然にしたくなる/できるにはどうしたら?」という行動を起こす人が主の視点に切り替わっています。
新しい医療の礎となる基礎研究と研究ステージを理解すること、医療機関へゲノムレベルでがんに対応できる薬剤の情報を提供するデータベースなど…。変化の加速を感じます。

その一方で、「機会は増えても、患者さんの不安や孤立はかわらない」ということもまた現実。
社会に暮らす自分たちは、知らぬうちにがんや緩和ケアに対する偏見や誤解を持ってないだろうか?
その意識に気づくには、すこしずつ良い方向へ変えるにはどうしたらいいんだろう?という問いでもあります。
(保健室も いつでも行けるコミュニティのひとつとしてあり続けたい、と感じました)

メモno.6- no.8:コミュニティ、はたらく

[コミュニティ]
最期の方を少し聞けました。
「専門家だけでは打ち破れない壁がある」
「いろいろな窓口があっていい」

今後は支援する側のアイデンティティや姿勢が深く深く問われることになるのだとうな…。
それは、「あるべき自分の姿」に縛られないということ。雄谷さんの「サービスを提供しているという意識をどうやってとっぱらうか?」が印象的でした。
[情報]の部分で法人代表の西が発信した「いつでも利用できるコミュニテであること」にも通じるとことです。

支援される人も、する人も「自分らしいってどういう姿でどんなふうに居るのか?」という根っこの問いが宿題として出され多様に感じます。
それは「する側」-「される側」といった二元的な視点にとどまらない。
(もちろん、ひとりだけで答えを出さなくてよいこと。)

[はたらく]
このセッションで最も印象的だったのは「働けるんだ、というイメージをもてること」という言葉。
「何がしたい?」「何ができる?」 休み方ではなく『働き方』を提示する。
「個人の業績」+「治療との両立」の両方の目標を定めて伴走していく…。

CANSOLの桜井さんは、「仕事を細分化をして、上半身/下半身の不自由さに合わせている」と。
ここにも根底に流れているのは、個々の状態や希望に合わせて環境をつくっていく「個別」の視点。
企業の考えやスタンスが大きく変わってきていることを感じました。

方法論的な視点では、コミュニティが違うと適するものが変わるように業種や企業の規模によって「いいかたち」は試行錯誤になるのでしょう。
ただ、方法の根底にある思想が変わっていくことはとても大きい。
これから作っていけるという可能性も。

大企業でしかできないことではない、というお話でしたが、具体的にどのように関わっていけるのか。
暮らしの保健室でも就労に関する相談はいただくので、今後も続く宿題です。

メモno.8- no.9:Cancer X JAM(Cancer X 情報)

さいごは、グループごとのディスカッションです。
「自分はなぜここに来たのか?」
「どうしたい?なにに困っている?」

朝から夕方まで場とセッションを共有した者同士なのでなんだか困りごとや欲しい情報も話しやすい
(気がしました)。
「『わかったふりはできない』けど、わかろうと思った。」
「わかりあいではなく、『思いを渡し合う』」

色々な経験をしてきた参加者の方だからこその言葉に重みを感じ、同時に、背中を押されるような心強い時間。

JAMの方法で、おもしろかったのは、あるグループで知りたい!という情報が出たときのファシリテーターの方の動き。
即座に全員へに共有して他のグループで情報を持っている人のところへ知りたい人をつなげてくれたこと。
時間で区切って席替えするなどの方法は経験したことがありましたが、こちらの方が「知りたいー知ってる」というお互いの気持ちも合っていて自然な流動性が生まれるなあ、と。
だれに、何のために、どのように。
そういう意味でも細やかなところにまで思いの行き届いていることを感じる、温度と重みのあるイベントでした。

すごいなあ。ここでもらった種を、今度は自分たちの場で巻いて育てていくのが宿題をもらいました。

(一時離席してメモがないところもあります。)